雨の日・寒い日に備えて。親子で長い時間 盛り上がる絵本3選
雪の日や寒い日、家から出たくない日に
雨や雪が降り続き、寒くて外に出たくない日は、お家で絵本を読むのもいいですね。
楽しい絵本、大好きな絵本があれば、たいくつな時間もあっという間です。
今回は、読んだら絶対に誰かにその内容を話したくなっちゃう、親子で長い時間、盛り上がれてしまう絵本を3つ選んでみました。
1:小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。 [ 原田剛 ] |
不思議なタイトルと、ちょっぴり恐そうな絵の雰囲気にたじろいでしまいそうな絵本ですが、読めば誰もが感動、そして涙してしまう、素敵な絵本です。
それまでは優しいお母さんだったのに、ある日突然、母は鬼のように恐くなり、そしてボクは、これまた突然、家で栽培するナスビを全部売ってこいと命令されるのでした。
家の畑で収穫したナスビを子どもに売らせる、鬼のような母。
最初は売れなかったナスビも、売らないと母にしかられるのでなんとか売ることに。気がつけば、ひとつ売れ、ふたつ売れ、そしてたくさん売れるようになると、商売が少し面白くなってくるボク。
母はなぜ鬼のようになったのか。そしてナスビを売り続けたボクはどうなるのか……。
今、この文章を書いていて、絵本を思い出して涙が出て来ました。ああ内容を話したいけど、ネタばれになってしまいますので、やめておきます。
タイトル 小学生のボクは、鬼のようなお母さんにナスビを売らされました。
作 原田 剛
絵 筒井 則行
出版社 インプレス
定価 1,400円+税
2:たのしいキリンのかいかた コアラ、ペンギンからゾウ、パンダまで
たのしいキリンのかいかた [ 田川秀樹 ] |
動物園の人気者のキリンをもしも家で飼うことになったら、いったいどうすればいいんだろう……。
「たのしいキリンのかいかた」は、キリンを始め、ライオン、ペンギン、コアラから、はてはパンダまで、お家で本気で飼うための方法を解説してくれます。
まぁ、本当はあり得ないお話だけど、でも、もしも家で飼うことになったら、まず準備はこれだけ、そして飼うにはこういうことに気をつければ飼えるだろうということが、こと細かに書かれています(笑)。
ちょっとおふざけな感じの内容ですが、でも解説は、しっかりと動物のことを知り尽くした本気の内容のため、実は各動物について詳しくわかるし、動物園が実際にどう飼育しているのかもわかる素晴らしい内容なんですね~。
一度でいいから動物園の動物を飼ってみたいと思ったことのある、誰しもが思い描く気持ちをこの絵本は代弁してくれ、そしてあきらめさせてくれます(笑)。
タイトル たのしいキリンのかいかた コアラ、ペンギンからゾウ、パンダまで
絵 田川秀樹
監修 斉藤勝
出版社 学研プラス
定価 1,400円+税
3:もう ぬげない
もう ぬげない [ ヨシタケシンスケ ] |
表紙からして爆笑の絵本「もう ぬげない」は、育児で疲れたママ、パパの気持ちを癒やしてくれる、そんな素敵な絵本です。
とにかく説明はいらない絵本です。
バカな息子(褒め言葉)の行動を気にもとめずにクールにやり過ごすママの姿が、まるでわが家のよう、とママパパは共感しちゃうでしょう。
だけど、この子、憎めない。というか、愛らしいんです(笑)。そこが素敵です。
1ページ、1ページ、ページをめくるたびにママは「あるある~」と爆笑してしまうでしょう。パパは逆に、自分も子どもの頃は、こんな状態、こんな気持ちだったなぁという共感で胸がいっぱいになるんじゃないでしょうか(笑)。
タイトル もう ぬげない
作 ヨシタケシンスケ
出版社 ブロンズ新社
定価 980円+税
いかがでしたか?
今回選んだ3選は、涙あり、笑顔ありの3冊です。
いい本に出逢えると、自然にその感想が語り合えるんですよねー。感想文を無理矢理書かせるよりも、こういう本で感動し、語り合うようになりたいものですね。
ぜひお近くの本屋さんや、図書館で見てみてください。
ちなみに、上記のうち2冊は横浜市内各区の図書館にあるようです。貸し出し中かどうかは、以下のHPより検索することもできます。チェックしてみてください。
横浜市立図書館蔵書検索HP
内容は執筆時点のものです。