神奈川県総合防災センター:地震、風水害、煙避難、消火…リアルな災害疑似体験、防災Q&A、豊富な展示物を通して、防災についてじっくりと学べる施設です。入場無料[厚木市]
神奈川県総合防災センター:リアルな災害疑似体験、防災Q&A、豊富な展示物を通して、防災についてじっくりと学べる施設です。入場無料[厚木市]
近年、地震、台風など、多くの災害が日本全国で起きていますね…。
とっさの時の行動や日ごろの心構えについて、子どもにしっかり教えてあげたいけれど、実際はなかなか難しいと感じるパパ・ママも多いのではないでしょうか。
神奈川県総合防災センターは、リアルな災害疑似体験や防災Q&Aなどを通して、楽しみながら防災について親子で学べる施設です。本を見たり、話を聞いたりするだけではわからない、貴重な体験をしに、子どもと一緒におでかけしてみませんか。
超リアルな災害体験コーナー。
ガイドツアーに参加して、体全体で感じて学ぼう
この施設に来たら、ぜひ参加してほしいのが「体験コーナー」。
地震・風水害・消火・煙避難の体験を通して、防災について学べます。
どのコーナーもかなりリアル!臨場感のある体験は、大人も思わず声をあげちゃいます。
体験コーナーは申込み制です。参加希望の場合は、受付で申し込みをします。
※10名以上の団体での利用は、電話での予約が必要です。
受付を終えたら…まずはガイダンスコーナーで映像を見ながら、今日ここで学ぶこと、防災の大切さなどを学びます。ガイダンス終了後は、ガイドツアーがスタート!全部のコーナーに参加すると、1時間~1時間半ぐらいのツアーになります。※希望の体験だけ参加することもできます。
ガイドツアーの体験コーナーは施設の1階と2階に分かれています。まずは1階から!
風水害体験コーナー
最大風速30m/秒の暴風と、雨量50㎜/時の豪雨体験ができるコーナー。ふだんニュースなどで聞く風速ってどれくらい!?扉が閉まると体験スタート!棒にしっかりつかまって!あまりのすごさに子どもは、風速20m/秒でギブアップすることが多いのだそう。
この日体験した晩酌ママも、20m/秒時点で思わず手を挙げ、「ストップしてくださ~い!」と叫んでしまいました(苦笑)。予想以上にものすごい勢いです!
※雨体験は、日曜日・祝日の15時15分、15時45分、16時15分の3回実施しています。雨体験で使用する雨具は、体験時に貸出しています。
※体験コーナーをご利用の際は、16時までにご入館ください。
CG映像を合わせた地震体験コーナーは、大迫力!
最大震度7までの4つの地震を3方向の揺れで再現し、揺れに合わせて動く迫力あるCG映像とあわせて、臨場感のある体験ができます。突然の地震にあわてないためにも、いろいろな注意点を学びましょう。
2階の体験コーナーへと、ガイドツアーが続きます。
消火体験コーナー
消火器の正しい使い方を学んだ後、水がでる本物と同じ大きさの消火器を使って初期消火の体験ができます。モニターの中では、火事が起こり、火が次第に大きくなる様子が映し出されます。
上手に当てないと、どんどん火が大きくなっちゃうよ~!がんばれ~!
うまく火が消えると「消火」の文字がでます。うまく消せないと…「消火不能」の文字が!
こうなると、もう消火器の手には負えないそうです。火が小さいうちに対処するのが大切!
煙避難体験コーナー
煙の中を安全に避難する方法を学ぶコーナー。ホテルやデパートなど、いろいろな状況設定がされます。見取り図で建物の構造を確認したらいざ、中へ!
薄暗い中、本当にうっすらと匂いのある煙が満ちてきますよ。姿勢を低く、ハンカチやタオルを口に当てて…無事に出口まで行けるかな?
周囲は、パニックの人々の声が聞こえ、臨場感いっぱい!ドアもいっぱいあって、迷いそう…。大人もドキドキしてしまいます。パネルでは、中の人がどこに向かって避難しているのか、きちんと姿勢を低くしているのかが確認されていますよ。
ガイドツアーの締めくくりは、
臨場感いっぱいの防災シアターで“見て学ぶ”。
ガイドツアーの最後は2階の防災シアターで津波、火山災害の危険性や備えについて学びます。スマホから流れる緊急地震速報の音、神奈川県沿岸に津波が押し寄せる様子…大画面に映し出される映像とストーリーは、私たちの生活に密接したシーンが多く、臨場感にあふれています。日頃の備えについて、真剣に考えさせられます。
※津波編、火山編、風水害編があります。お子さんが見ても大丈夫かどうか、パパ・ママが判断してあげてください。
防災用品、消防用具の歴史、防災Q&Aなど、
申込不要の展示コーナーも充実!
災害体験のできるガイドツアー以外にも、フリーで見て学べる展示コーナーも充実しています。ぐるりと一周すれば、防災についての知識がしっかり身につきますよ。
1階エントランス横は、消防用具発達の歴史コーナー
エントランスのすぐ横は、消防用具がどのように発達してきたか、時代別に見ることができるコーナーです。
消防服を身に着けて、記念写真を撮れるスポットもありますよ!
ひときわ目を引く、昭和30年代のポンプ車。歴史を感じます。
江戸時代は水を吐き出す道具で消火していたそうです。
火事を知らせる鐘と、延焼を防ぐために家の天井を壊すのに使う竹の棒。実際に目で見て学ぶととても印象的。
ポンプ車も時代によって、さまざまな姿。消防用具の歴史を知ることができる品々がズラリと並んでいます。
2階は防災用品の展示のほか、フリースペース、防災Q&Aなど
◆通報体験コーナー
公衆電話を使えない子どもたち、意外と多いのではないでしょうか?とっさの時に災害を知らせることができるよう、体験できるコーナーです。何をどんな順番で伝えればいいのか、学ぶことができます。
◆フリースペース
避難時の避難生活を疑似体験できる「避難所体験エリア」とAEDを使った心肺蘇生法や応急手当などを体験できる「応急手当エリア」があります。ふだんは、このスペースは自由に体験できるほか、定期的に「ミニ防災教室」が開催されています。興味がある人は是非行って見よう!
詳しい内容や、申込方法はHPを見て下さいね。
◆防災Q&A
子どもに大人気!のクイズコーナー。3つの難易度に分かれています。クイズに答えて「防災レンジャー」になろう!楽しみながら防災の知識が身についていきますよ。
◆神奈川県の災害コーナー
過去に県で起きた大きな災害の特徴と県の災害対策を学べるコーナーです。自分の住んでいる場所について、じっくり考える機会になります。
◆防災用品の展示
大小さまざまな防災用品が展示されています。我が家に必要な防災用品はどれだろう、量はどれくらい備えればいいだろう…など、改めて考えさせられます。家族で話し合うきっかけにもなりますね。
ちょっと疲れてきたら…ギャラリースペースでひと休み
施設内めぐりにちょっと疲れたら…2階奥のギャラリースペースへ。自販機もあり、ゆっくり休憩できますよ。持参した軽食もこちらで食べられますよ。
1階、2階ともにトイレにおむつ替えの台も備え付けられています。エレベーターがあるので、ベビーカーでの移動も楽ですよ。
湘南からは30分ほど、横浜からは1時間ほど
神奈川県総合防災センターは、
小田原厚木道路「厚木西IC」から約1.5㎞、
東名高速道路「厚木IC」から約2.5㎞、
新東名高速道路「厚木南IC」から約1㎞。
車で湘南からは30分ほど、横浜からは1時間ほどで到着しますよ。
消防学校に併設されていて、広大な敷地面積!駐車場も充実しているので安心です。建物の外で、演習の様子が見られるかもしれません。
電車・バスで行く場合は、最寄りの駅と「長沼」のバス停で検索してみてください。バス停からは5分ほどで到着します。本数が少ないので、事前にバスの時刻表をチェックしておくことをおすすめします。
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いかがでしたか?災害をただ恐れるのではなく、正しく備えるために。
是非家族みんなで訪れて、知識と経験を増やしてみてくださいね。
「楽しみながら学べる」のが、子連れファミリーにとってうれしい施設です。
神奈川県総合防災センター
所在地
神奈川県厚木市下津古久280
電話番号
046-227-1700
◆開館時間 9:00~17:00
※入館は16:30まで(ただし、体験コーナーをご利用の場合は16:00まで)
定休日
毎週月曜日休(祝日にあたる場合は翌日)
祝日の翌日(土曜日または日曜日の場合は開館)
※事前にHPにて確認を。
交通案内
◆車の場合
小田原厚木道路の厚木西インターチェンジから約1.5キロメートル
東名高速道路の厚木インターチェンジから約2.5キロメートル
新東名高速道路の厚木南インターチェンジから約1キロメートル
※一般駐車場(60台)、大型駐車場(12台)及び福祉車両駐車場(3台)あり。
◆バスの場合
愛甲石田駅2番バス乗り場から、(伊80)伊勢原駅南口行きまたは(平68)平塚駅北口行きで、長沼バス停から徒歩5分。
愛甲石田駅南口バス乗り場から、(愛31)歌川産業スクエア経由愛甲石田駅南口行き(歌川循環線(2017年9月1日ダイヤ改正))で、下落合交差点バス停から徒歩10分。
内容は執筆時点のものです。