「おまえうまそうだな」あそびい横浜-おうちで遊ぶ絵本の本棚(5歳 – 6歳)
「おまえうまそうだな」あそびい横浜-おうちで遊ぶ絵本の本棚(5歳 – 6歳)(6月第3週)
【ストーリー】
むかしむかしのおおむかし。アンキロサウルスの赤ちゃんがうまれました。
そこへ「ひひひひ・・・おまえうまそうだな。」と言ってティラノサウルスがとびかかろうとします。
その時!!自分の名前が「ウマソウ」だと勘違いした赤ちゃんが「おとうさーん!」とティラノサウルスにしがみつきました。
そして、赤ちゃんが「おとうさんみたいになりたい」と言った言葉にティラノサウルスは戸惑いながらもお父さんとして振る舞い、体当たりやしっぽの使い方、ほえかたを教えます。
そうして何日も何日も過ぎたある日、ティラノサウルスは「ウマソウ」に別れを告げるのです。
【個性的な絵】
作者 宮西達也さんの絵は本当に個性的です。ダイナミックな太い線で描かれた恐竜たちは今にも動き出しそうで躍動感たっぷり!
また、紙面いっぱいに描かれたティラノサウルスと小さく小さく描かれたアンキロサウルスの赤ちゃんの対比は子供たちにますますストーリーをわかりやすくしてくれます。
背景に描かれた火山や森、夜空の星などもおもしろ丁寧に描かれていて恐竜時代への想像がふくらみます。
【ユーモアと感動】
「ひひひひ・・・おまえうまそうだな。」とティラノサウルスが言ったら、自分の名前を「ウマソウ」だと勘違いして「おとうさん」と慕ってきたアンキロサウルスの赤ちゃん。
ここで子供たちはおもしろくてクスッ。
ティラノサウルスがウマソウにしっぽの使い方を教えているときの「バキー!」と「バシバシ」。
ほえかたを教えているときの「ガオー!」と「フワァー」の大違いにもやっぱりクスッ。
でもラストの別れたくなくてウマソウがぽろぽろと涙を流すシーンは感動してちょっとホロリ。
大人も子供も一緒に笑って一緒に感動できるストーリーです。
5-6歳向きオススメの1冊。家族を想うことで家族の絆も深まるかも。
親子でぜひ読んでみてください。
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内容は執筆時点のものです。